公―共―私の構造、コミュニティの原理
『グローバル定常型社会』の最終章の第4章の残りのメモになります。 まずは公―共―私の構造について。 「公」…政府(公共性の主要な担い手の一つとしての) 「共」…コミュニティ 「私」…市場 (P176) これ…
グローバル・ミニマムという問題
『グローバル定常型社会』より第4章の部分のメモです。 第4章では、グローバル・ミニマムという、 地球上の様々な地域における「豊かさ」の意味、 豊かさや貧困に対する普遍的な基準の問題について話が進みます。 グ…
開放定常系としての人間
「グローバル定常型社会」では開放定常系という言葉を用いて 「意識という開放定常系=コミュニティという開放定常系」 という観点から人間という存在を捉える試みがなされています。 定常的な社会というものが、僕たちにとってある種…
「私」の観点からの自由貿易論(グローバル定常型社会より)
引き続き、「自由貿易論〜新古典派経済学的な理解」に対して 市場経済そのものに内在する論点=「私」 からの観点の箇所のメモになります。 自由貿易というものがある種の「不等価交換」のメカニズムを内…
「共」の観点から自由貿易論をみる(グローバル定常型社会より)
昨日より引き続き、「自由貿易論〜新古典派経済学的な理解」に対して コミュニティとの関連をめぐる論点=「共」 からの観点の箇所のメモになります。 自由貿易が、その国における「共同体」あるいは「コミュニティ」の…
「公」の観点から自由貿易論をみる(グローバル定常型社会より)
書籍「グローバル定常型社会」において、 市場経済のグローバル化の見方の一つ 「自由貿易論〜新古典派経済学的な理解」に対して 公共性・分配の公正をめぐる論点=「公」 コミュニティとの関連をめぐる論点=「共」 市場経済そのも…
批判についての引用
批判は知的な行為ではない。批判はこちら側が一つか二つだけの限られた読み方の方法論や流儀を持っていれば簡単にできる。本当の知的行為というのは自分がすでに持っている読み方の流儀を捨てていくこと、新しく出合った小説を読むために…
株式会社的な国家運営への指摘について
内田さんの「国家運営が株式会社であってはならない」 という話が「街場の戦場論」には出てきます。 「国家運営の株式会社化」を望むような人たちは、従来の民主制や立憲主義といった、 意思決定を遅らせるためのシステムという効率…
「街場の戦場論」のメモ
内田樹さん著作の「街場の戦場論」ですが、 読み終えてメモしたいところを抜粋します。その多くが本の前半部分(第一章〜第三章)でした。 まず、過去の出来事に“もしもを導入する”という手法で、 一九四四年以前に講…
9月2日
さて、「街場の戦場論」に戻りますが、 この本では、内田さんが日本をどうのように捉えているのかといいますと、 「日本政府には政策決定権がない」ということをかなり明確に話しています。 これは、先日書いた「矢部宏治氏と孫崎享氏…
過去に“もしも”を導入してみる、ということ
前回書いた、日本の国の構造についての話がまだ頭に残っていたためか、 先日本屋に行って目に留まったのがこれ(↓)。 街場の戦争論 (シリーズ 22世紀を生きる) 読み始めたばかりなんですが、 内田さんの明快な口調が実に読み…
「なめらかな社会とその敵(著:鈴木健)」を読み始める
「なめらかな社会とその敵(著:鈴木健)」を読み始めたのですが、難しいですね…。 でも全体的には色々と興味深いところがでてきそうな感じ。 少しずつ気になった箇所を抜粋しながら読み進めてみます。 オートポイエーシスが興味深い…
ゲームとして世界を確かめてやれ
ヒプノタイジング・マリア(著:リチャード・バック)より引き続き。 やれ体が痛いの惨めだの、やれどうせ無理だの、ぼくにはそんな暗示も催眠もみんな的はずれ。ほら、体が凝って痛くて仕方ないなんてことは全然ないね、むしろその逆さ…
「限りなく少なく」豊かに生きる から
「限りなく少なく」豊かに生きる ドミニック・ローホーを読みました。 この本の6章、「人間関係」を少なく、ゆるやかに とある中に、気になる箇所が幾つかありましたので、書き記しておきたいと思います。 対立の原因…
内的世界を基にして創造している世界
世界をそれぞれが、それぞれの内的世界を基にして創造しているということについて。 確率波を浴びた《起こりうる出来事》の内、その確率波の基である創造的意識の精神的ゆらぎに適合するいくつかが、確率波の電荷量や性質に応じて結晶化…