art-works

1: structure - 3 lines (2010-)

作品structer シリーズ

画面は、3本の線によって構成される線が相互に絡み合うという、とても単純な構造だけで出来ている。
こうした構造は、この国の風土や文化、風習、言語などが、私の精神と肉体と織り重なり、『描く』というシンプルかつプリミティブな行為の欲求を通じて立ち現れた、文様の一形態だと考えている。

My work has only very simple structure, which one line that consists of three lines entwines it with itself. I think that this structure is a form of patterns for ornament that it weaves some of the climate, culture, language and custom of this country into the history of my body and spiritual, through a desire of to ‘Draw’, which is simple and basic.

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2: hole vision(2008)

hole vision シリーズ

僕らが生きていることは、これまで存在してきた無数の母父の、祖先たちによって続けられてきた、親から子へと続く命の連続性だ。僕はこのいわば当たり前すぎることを、ひとつのビジョンを通じてまざまざと実感した。

そのビジョンとは、「自分が生きているということはつまり自分の母父がいた、さらにその母父たちにもそれぞれの母と父たちがいて、さらにその母と父たちにもそれぞれの母と父がいて…」という命の連続性が、自分を含め、僕の周りにいる人たち、街を行き交う人たちすべてがそうであるということを想像しているうちに、ぱっと目の前に浮かびあがった巨大な「穴」である。
その深く、どこまでも深い「穴」。吸い込まれるほどにぽっかりと、おそらく命の起源という不可解な場所へと続く「穴」。始まりがいったいどこなのか分からないほどに、延々と果てしなく、時代も歴史も突き抜け超えたこの命の連続性が、僕たちを今につなげているのだと。

僕という存在、あなたという存在は、そうして続けられてきた果てしない命の連続性を、命の起源を指し示す、確かなシンボルであり続ける。

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3: Vision on Touch(2006-2008)

Vision on Touch シリーズ

私たちのこの内は、不定形な命蠢(うごめ)く、誰にも捉えられない秘められた世界。
そこから耐えきれられないようにして、自分以外の何ものかへの接触を求めて、手を突き出し、伸ばし、弄(まさぐ)る。そうして触れるその時に、私たちの目は見開かれ、この世界と繋がる。

−感触の触感をビジュアル化したシリーズ。触れた部分は、認識として鮮やかとなる。

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