手のひら

むしろ 手のひらをこそ 見据えるべきである 彼は最後にそういった 白い顔して 長い手をのばして 太陽から身を隠すようにして 古びた瓦礫のなかから出てきては 麦を手にして 大地を這っていた 高い 高い 木の枝の向こう側 風…

ああ ちがった ちがった

パンク した と おもったら ちがった 寝返り うった と おもったら ちがった からいの たべた と おもったら ちがった あの子と すれちがった と おもったら ちがった どうも さいきん ちがった こと ばかり せ…