未来世界の想像の起点となる建築
未来の世界を想像する時、僕にとっては建築というものを
一つのとても大切な要素として捉えています。
というのも、future world imaginationの発想の鍵となったイメージの二つは、
いずれも建築(建物)に関するものでした。
宮崎駿さんが描いたイーハトーブの町や建物 イーハトーブ町(イラスト)(3)。
建築家・山本理顕さんによる「地域社会圏」の提案 「地域社会圏」内の構成。
建築というものに興味を持ったきっかけには、
インスタレーションなどの現代アート作品とその展示空間との関係性を感じていくうちに、
空間が人やモノに与える影響を感じるようになったことや、
以前、AITでアートに対する様々な見方
― 作品背景やそれにまつわる複数の要素、複数の見方などを
見聞きしたことなども影響しているかもしれません。
建築は構造計算や素材の耐久性、耐震性など
物理的な現実性を基盤にするもので、
なかなか素人には敷居の高いものではありますが、
そこに住み暮らす人の居心地や感性といった不可視な精神的部分や
さらにその周囲周辺の環境や社会状況、
周辺住民同士の関係性が内包されうることなど、
世界を生きたものとして示しうる起点になるものだと思えます。
現在チェックしている建築関連の書籍をリストアップしておきます。
ゆっくりとまた引用を続けながらそれぞれのエッセンスを学び、
未来の世界がいかにそこから確立されるかという想像を広げていきたいと思います。
※美術手帖の特集:建てない建築家とつなぎ直す未来
画像出典:「虫眼とアニ眼」の巻頭に掲載されている宮崎駿さんのイラストより