イーハトーブ町(イラスト)(3)

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「つつましく暮らそう」

「新旧2つの町はまじりあっている」

「細い路地のたくさんある町」

こちらのブログでは、宮崎駿さんのこの町を、「ジェイン・ジェイコブスの都市論そっくり」と書かれています。
http://d.hatena.ne.jp/showxx/?of=3

そこで指摘されているのは、wikiに掲載されている都市の多様性について。

  1. 混用地域の必要性
    一つの地域を住宅地やオフィス街など単一の用途に限定させず、2つ以上の機能を持つべきである。これは近代都市計画の単調なゾーニングに対する批判である。
  2. 小規模ブロックの必要性
    いくつものルートが利用できることで、そのつど新しい発見がある。大規模開発によるスーパーブロックへの批判である。
  3. 古い建物の必要性
    新しい建物ばかりでは、儲けの多い事業しか存在できなくなってしまう。再開発により一気に街が更新されてしまうことへの批判であり、古い建物も残した多様な都市をイメージしている。
  4. 集中の必要性
    高い人口密度で、子供、高齢者、企業家、学生、芸術家など多様な人々がコンパクトな都市に生活するべきである。http://ja.wikipedia.org/wiki/ジェイン・ジェイコブズ

これはジェイコブズの四原則と言われるそうです。

ジェイコブズは、都市を秩序だった単純なもの、あるいは無秩序で複雑なものとしてとらえるのではなく、生命体のように「秩序をもった複雑なもの」としてとらえている。

都市が都市であるために本質的に重要な点は、人々が一定のプライバシーを確保したうえで、互いの関係を築くことができるということ

http://www.planktonik.com/nakamurajin/jacobs/resilience.html

僕の未来においては、「都市」よりも住居が中心の「町」にイメージが傾きがちでしたが、都市について考えることは、その人々がどのように働き、通い、交流しているかそのものですね。これは、「地域社会圏主義」のように、町と都市が非常にコンパクトに統合されている例もあります。