イーハトーブ町(イラスト)(2)
「なんとなく空いている」広場。
特定の目的を持たず、また特定の用途になっていない場所。現代の土地に対する考え方では存在できないような場所。しかもそれが町の端にあるんじゃなくて、中心にあることがポイント。
街の中心が空白である、ということは、縄文時代の集落のつくり(縄文環状集落)に似ている。
「いいものは復活すりゃいいんだ」
「空間の確保がカギです」
「2×4の一点張り…」とは、ツーバイフォーのことのよう。
ツーバイフォーとは…
「小口が厚さ2インチ×幅4インチの規格材を主材として使用していることから命名されました。
日本在来の工法が柱を主体とした軸組壁工法であるのに対し、2×4工法は壁、床、天井などの六面体の面全体で家を支える「枠組壁工法」と呼ばれています。
木造軸組工法が地域や施工者によって出来上がりにかなり大きな違いがあるのに対して、2×4工法はほとんどが国土交通省告示に沿った住宅金融公庫仕様に基づき厳格に施工されているため、構造躯体に一定の品質が確保できる工法です」
http://www.2x4net.com/2007/11/2×4.html
つまり全国規模で採用された同一規格なんですね。建築材料の確保やスピードなんかいろいろ現代にかけて利点があったんでしょうが、そりゃ全国の家や建物、風景が均質化されるわけだ…。
問題は、現代が得た利点としての建築工法とその背景が、復興経済成長によって要求されたものたちであること。つまり、未来においては、新たな建築設計の思想が必要ということ。