笹倉洋平「ツタフ」 neutron tokyo

関西で主に活動されており、幾度かお会いしたことのある作家、笹倉洋平さん(http://sassan2000.nsf.tc/)の個展が今日までだったので見に行きました。
neutron tokyoは青山246から少し中に入った白いボックス型の建物。展示は1、2Fとあり、こじんまりした個室に壁の両端からハンモックのようにぶら下げられた大きな作品が、1F入り口を入ると迎えてくれる。
以前京都の小学校跡地で行われた企画展「放課後の展覧会」でも、階段のある空間を利用した作品を今回のように展開されていたが、室内が暗めだったせいか、インパクトに欠けている気がした。
使用している紙がトレーシングペーパーのような薄めのもので、鉛筆を使用されているようなので、明かりの具合によってきっといろいろと表情が変わるのに、暗くて狭いこのスペースでは少し寂しい。でも鑑賞中にスタッフの方がすっと作品の横を過ぎると、その人の移動の影響をうけて作品がふわりと揺れたとき、ちょっといいな、と感じた。
それ以外はこれまでの集大成のような過去の作品をいくつか展示されているみたい。新しい展開をもうちょっといろんな環境で見たかった。
初めて笹倉さんの作品を見た、茨木のla galerie窓に展開した作品のように、その場の環境を消化しながら展開が出来る方だと思うので、今回はギャラリーに閉じ込められた感があり、少し残念。
ま、東京でのご紹介という感じなのかな?