9/1-12 大阪の個展について
もう3ヶ月も前の話になってしまうが。
9月あたまから二週間ほど行った大阪アーティストスペース・セロと立ち呑み屋新聞女での個展についての話。
反省点の確認になる。というのも、この個展は多くにおいて自分の無知さー準備不足、調査不足という怠惰な性格が引き起こした結果であったから。
アーティストスペース・セロでの作品は、スペースの床面に直接水性ペンを使用して描き、その上に同色のカラーサンドを用いて5m四方のスペースを使ったインスタレーション。正直作品はこれまでの平面から脱却し、新しいスタイルを自分なりに発表できたと思っている。少し自信もあった。それだけにいろいろな人たちに来てもらい、いろいろな意見を言ってもらいたかった。
だが宣伝にまったく関わることができなった。
オープニングとクロージングに搬入と搬出をかねて行っただけで、滞在した日はほとんどその場での制作だったので手が回らない。派遣の仕事をやっているから、という言い訳は無意味。大切な事柄の優劣の判断ができていないだけだ。この個展で自信のある作品を見せたいという思いが、自分を動かすこともなかったのだから人が動くはずもない。
自分が東京から大阪へ行けるときには、その空間のなかでコーヒーを挽いて淹れるというイベントを行ったが、三日間やって淹れたコーヒーは10杯にも満たなかった。最終日は一人だ。(来場者も1、2人だった)当たり前な結果だった。
そして調査不足は撤収作業時に顕著にでた。
まず用意した道具では床面に書いたペンが消えず、一切使い物にならないのが発覚し、その日の朝に買い出しに行かなければならなかった。その結果、使用したカラーペンのうち水色や白はまだ予想通りに落ちたのだが、青色がなかなか落ちない。。力一杯こすってこすって、ようやくうっすら消える程度。。これには正直手を焼いた。。この撤収にはあえて展示期間を1日縮めてあてていたにも関わらず、朝の10時から夜の8時頃までまるまる一日かかってしまった。そのため途中から次の個展の搬入が始まり、場所をすぐ提供できずにこちらの撤収の傍らで搬入/準備をさせてしまった。。
今回はアーティストスペース・セロだけでなく、知人のパフォーマンスアーティスト、新聞女さんの好意を受けて、彼女の飲み屋での展示も行った。ここでもその準備と調査不足による失敗がさらに影響し、彼女の好意に対して裏切りるような結果を起こしてしまった。。
セロでの撤収作業も大変だったが、もう一つの展示会場である新聞女さんのお店の撤収でもさらに大変なことが起こった。
夜の閉店前から1時間程度で終わらす予定だったが、そんなものでは済まなかった。。。
その原因は、ガラスで作った作品をコンクリートの壁面にホットボンドでくっつけた展示方法に問題があった。ひきはがそうとすると作品のガラスが割れてしまう。ドライヤーを借りてボンドに熱風をあててみてもまったくとれない。そこで作品そのものをそのまま割って、残った部分をゆっくり引きはがすという方法をとった。こんな強引な方法ができたのも、今回の作品はガラスに描いた作品を展示前にその場で割って、その欠片をつかって画面を構成するという手法をとったからできた搬出方法だった。
しかしその搬出で、また新たな問題が。ホットボンドで展示した場所の一部が、コンクリートではなく、コンクリートっぽい壁紙を使用していただけの場所があったのだ。なぜこれに搬出時気付かなかったのか・・・情けない限りだ。そのために引きはがすしか方法がなくなったホットボンドをとると、ものの見事に壁紙に跡ができてしまった。。明らかにこちらのミス。しかも終電が終わったような時間なので、改めて翌朝その修復を行うことにしてもらった。そのためわざわざあちらに朝から店を開けてもらうことにもなった。。結果サンドメディウムとグレーの色を塗ってなんとか多少なりともコンクリートっぽく仕上げ、撤収を終了することが出来た。
色々とご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした。
現在住んでいる東京ではなく、大阪で、しかも二カ所同時にやったために、現地での情報とそのプランができていなかった。自宅でも想定したテストはいくらでもできたはずなのに。それをしなかった自分に原因がある。
そこはなによりも全体的なプランが欠けており、二カ所が強い関係性をもって展開することもできたにも関わらずそこまで持って行くこともできなかった。全体的なプランがないから宣伝不足もでてくるし、搬出の際の想定もできていなかったのだ。
まだまだ実力&勉強不足です。