黒熊パパ

黒熊パパ 森から降りて 町にやってきた
ブゥブゥワゥワゥ ガッガーッ ドンドン
町の音が 人の音が
風がやんで 匂いが混じって
人々の互いを見やる視線の交叉が 町中をがんじがらめ
黒熊パパ 気恥ずかしくなって 顔だけ真っ赤
動悸がドクドク 手先プルプル
森へ帰ろう そう思って体丸めて 四本足で
今来た道を こっそり のっそり
背中丸めて こっそり のっそり
小さくなって恥ずかしそうに見えるけど
顔は相変わらず真っ赤だけど 
黒熊パパの胸の内は 自分の誇りは失っていない
ほんとは変わらず威風堂々
黒熊パパは誇り高い