今読んでるのは

生まれ変わりをテーマにした本である。
題材だけだと怪しい、と思われがちなニューエイジ系。しかし昔から結構こういった題材は好きだったのを思い出す。
まだ読み始めて少しなのだが、この本で惹かれた点がある。それはこのような生まれ変わり、前世や過去生といった現象を報告することで、この現象が今生きている人たちにどのような影響を及ぼすのかをテーマにしている点だ。信じる信じないはどうでもよろしいと。ただ、このような現象があるとして、それを体験した、信じている人々の生き方に、それがどのように影響しているか、ということだ。
生まれ変わりを肯定した人々が、このことによって何をもたらしたのか、人生観、すなわち生きている意味についておおいに得るところがあったという。
ではこのような生まれ変わりを信じない、その減少を否定する場合、それが何をもたらすのかということにもなるだろう。
それは「1回だけの人生」という概念だ。だから好きなことをやろう、とはどこにでも書いてある言葉。
自分の理念のコンセプトも生まれ変わりというものを範疇にしていない。生まれた意味がないこと、生きている意味がないこと、これが大きな骨子であるから。なぜ生きているのか分からない。ただ、今現在生きているとしか言えない。生きている以上、どのように生きるのかのみが問われ、生きる価値を自らの人生、姿において作り出すことが、生きている人の使命のようなものだと思っている。それはとても空虚かもしれないし、砂上の楼閣を作ることかもしれない。しかしだからこそ自分にはアートという、創造という行為が必要なのだろう。
これは信念に近しいものだが、生まれ変わりという現象はここを根こそぎ転換させる。だからおもしろい。