ええじゃないか

幕末、日本全国に普及した騒動、お祭り騒ぎ。ええじゃないか。
その時代の政情不安に陥った民衆たちの精神的解放運動のようなことのようだが、この「ええじゃないか」という言葉、「すべてはALL RIGHT」に近い。気がする。
昨日「すべてはALL RIGHT」について書いたあとにこの「ええじゃないか」を思い出したとき、
それは、その時代に色々いいことやら悪いことやら、尊皇攘夷や倒幕だといっぱい価値観があふれ出して、いっぱいいっぱいになったとき、
どれが正義だわかるものかと、全てええじゃないか、っていう大肯定精神状態にもっていき、騒いで祭り上げて、その祭りにおいて一切の価値観を「全部一緒だろ」っていう優劣を拒否する思考空間へと放り投げてしまう、
そうすることで日常のことも含めた一切合切を祭りにおいて昇華させようとすることが目的だったんじゃないか、とか思った。
「すべてはALL RIGHT」と「ええじゃないか」
何事かを肯定する気持ちなんだけど、物事と対峙して、正面切って肯定するっていう意志のようなものとは違って、まったく別の、非日常的な思考空間をつくって、そこから現実を見下ろして包み込もうとする、と同時に現実の方からはその思考空間へ物事を放り投げて捨て去ってしまうという感じ。。