芸術は姿勢

良い言葉を読んだ。
「ほぼ日」連載中の「保坂和志さんの経験論!」の第14回に出てきた言葉が、この「芸術は姿勢」ってこと。
言葉で並び立てて説明を施しても、それは記号と変わらないって。
確かになあ。つい最近まで作品と作家としてのコンセプトワークの重要性をずっと考えきてたから、言葉を武器にして相手へ投げ出すことなんかも当然に考えてた。
でもどのような言葉を並べてコンセプトを語ったり書いたりしても、発する僕の普段の生活からなにから、そうした人が背負っているものたちの実質がないと、そしてそれは日常の、世界を見る、自分を見る、省みる、さぐる、考える、作ってみるなどなどの行為が重なってないとなあ。
だから芸術は姿勢なんだ。日頃の、作家の生き方そのものなんだ。隠したりできないものだし、そんなこと思ったりしてもだめ、びっくりするほど出ちゃうもんだ。
この言葉の前に「堂々とあること」がいいんじゃないかって言ってた。
作品が作品として、自らを許してる?というか「ここにあること」に平然としている、中身がある、そんな作品、ひとつの目標だね。
この保坂和志さんの言葉のなかに自分が思うこととかとシンクロ(こじつけ?)する気もして、少し興味を持った。
どんな小説書いてる人なんだろう?
と思って検索かけたらご本人のHPへ。
そこで見ると以前読んだ本、「世界を肯定する哲学 」の著者だったんだと知った。タイトルに惹かれたんだこの本。でも内容覚えてない。。単に僕の記憶力がないからです。だからいつでも新鮮に読める?