
3Dデータが示す未来
気がつけばどんどんと進化を続けているように思える3Dプリンターの世界、
こちらの記事では、複数の写真だけを使って3Dプリンターにも使用できる
非常に高い精細な3Dデータができるプロジェクト「MEMENTO」が紹介されています。
オートデスクは写真から高精細3Dデータを作るMEMENTOを発表
こちらの映像では、五〇枚ほどの色々な角度から撮影した東南アジアのカラフルな像を、
ほんの僅かの時間で精細なデータにしてしまう様子を紹介しています。
http://youtu.be/VHzCeOzRLno
この映像を見る限りでもすごい精密なデータですね。
より手軽に3Dデータが作れるようになるということは、
新しい設計図の記録として保存対象になるのではないでしょうか。
画像からできるようになっているので、
おそらくすぐに動画からもこうしたデータを作れるようになるでしょうし、
ホログラフィーやAR技術などと組み合わせて仮想的にモノを再現することも
できるようになるように思います。
Google Mapに代表される高精度の航空写真との組み合わせなどによって
都市風景や建築物をある規模で再現・再生することも想像してしまいます。
こうしたデータ化は、3Dプリンターの進化に伴い、
現実にある「形あるもの」がすべて複製対象になるということでもありますが、
そのことによってオリジナルの持つ価値観が失われることにはならないと思います。
といいますのも、こうした技術が広がることによって
「形あるもの」への認識がもはや唯一無二ではなくなる可能性が出てくることにより、
むしろその価値を明確にしていく動きやルールが生まれるでしょうし、
人の手によってモノを作るという技術は、
「形あるもの」の認識が、当たり前のものから変わることで、
よりその役割や存在価値が明確化され、
今以上に価値を持つものとして認められていくだろうと考えます。
Autodesk Project Memento
画像出典:http://memento.autodesk.com/about