ユートピアのようなコミュニティ、テイラーキャンプ
究極の理想郷(ユートピア)のようなコミュニティの話がありました。
全裸で人々が暮らしルールも通貨も存在しなかった究極のヒッピーの理想郷「テイラーキャンプ」
ここでは
ルールも通貨もなく、衣服の着用も自由で、あらゆる決定が「雰囲気」で行われたヒッピー究極の理想郷
のような世界だったそうです。
この理想郷のようなTaylor Campはヒッピー文化の盛んな1969年〜77年の8年間続いたそうです。
人生にとっては短い期間とも言える8年という歳月ですが、
それでもその期間をここで過ごした人たちにとって、大変貴重な生活だったそうです。
場所がハワイのカウアイ島のためか、
質素な生活でありつつも裸だったり軽装だったりと装いが自由。
そして登場する女性たちにはどことなく気品のような美しさも感じられますね。
こちらの写真集の一部では美しいモノクロによる、その当時の様子やインタビューなどが読めます。
Look Inside TAYLOR CAMP Book.pdf(英語)
写真集 TAYLOR CAMP PRODUCTS
Taylor Camp Book, 2nd Ed. – by John Wehrheim
テイラーキャンプのより詳細な記事はこちらをぜひ。
全裸で人々が暮らしルールも通貨も存在しなかった究極のヒッピーの理想郷「テイラーキャンプ」(gigazine)
こちらは2009年に制作されたドキュメンタリー映画のサイト。
https://www.theedgeofparadisefilm.com
テイラーキャンプは8年という短い歳月でしかなかったことや、
ベトナム戦争の最中であった当時の時代背景、
月面着陸が成功したように、テクノロジーや西洋文明が
ますます栄華と繁栄へと邁進していたような時代にあって、
そうした時代に対するアンチテーゼとして
人間の文明の意味や幸福のあり方を問う価値があったと思えます。
なによりこのように暮らす人たちの姿をとおして、
憧れに近い感動や憧憬の念を素直に抱いてしまう。それは間違いありません。
ですが僕が想像する新しい未来世界は、
このようなコミュニティに多くを学びつつも、理想の姿だとは捉えることはありません。
夢のような美しいユートピアだとしても
ユートピアは現実ではないからこそ、その価値があります。
人間の歴史と文明文化、その技術や思想、そして地球、自然に対して人間が行った
災厄、汚染をきちんと引き受けて継承し、
そして過去の問題点を克服したうえで
新しい価値観のもとに自然と社会が共存して暮らしている人々の姿、
それこそがこれからの未来世界であればと思っています。
同じようにこちらで紹介されている「アメリカ先住民の智恵」は
自然と人間の未来を考えるとき
非常に大切な価値観を説いていると感じます。
http://tok2.seesaa.net/article/412169882.html
例えば自然に関する以下のような認識は、
現代人が抱く自然保護とは根底からまったく違うように感じます。
6. この地球にあるすべてのものを尊敬しなさい。人であろうと、植物であろうと。
11. 大自然は私の「ため」にあるわけではない。私たちは「その一部」なのだ。大自然はあなたのこの世界の家族の一部だ。
このように感じながら生活する姿を想像するとき、
私たちはどのように「人間」を再定義できるでしょうか。
画像出典:http://www.findingutopia.org/taylor-camp-images.html