体を内省
最近読み終えた本、希望のしくみって本だ。
印象に残ったのは、体をバラバラにするって話。何もホントにバラバラにするわけじゃない。今自分が感じている感覚をバラバラに、細かく、細分化するんだって。一つ一つの肉体の動きと脳・頭の動きとがどう一体化しているか、とことん観察して、動かしてみるんだって。
興味深い。
今自分が何を感じているか観察してみる。心の有り様を観察してみる。これってなかなか難しい。観察してるつもりでもいつの間にか感情や観念が入っていて「何故」とか、「意味」とか、「どうすれば」とかいろいろよぎる。それすらそのままじっと観察すればいいのかな。
指一本、足一つ上げるだけでも大変なんだとか。
でも肉体を自分の中でしっかりと感じること、見る事って大事。
今、僕はあぐらをかいて、パソコンに向かってキーをたたいてる。あぐらをかく、足の感覚、くっついて今日の暑さに汗がにじんでるようだ。時間がある程度たったので、すこし右足のくるぶしあたりがしびれ始めてる。たいしたことじゃない。その上にある左足の重さを感じてる。畳におしつけているその感触、温度、左足のひざに本立てがくっついてる。その固い感触と体温と同じになってる。そうしているうちに、しびれがすこしづつ広がり始めた。
足だけ見ても一杯だ。それをさらに細かくと考えるとどう表現して良いやらわからない。
こうした自分の感覚を見るってこと、例えば何かを見てどう感じたのか、なにを思ったのか、それをそのまま包み隠さずしっかりと観察すること。優劣じゃなくて、在るか無いか。
自分を内省すること、省察することも同じだ。
でも自分の在処を知ることと、それを固定したものとして考えることのおかしさ、そんなことも書かれてたなあ。
自分は今ここにいる。それは不変だ。ってこれこそがおかしいよ、って話。
体を、現実を見てみると、自分というものが常に変化してて、変わり続ける存在だって教わった。
オススメすよ。