作品=場

作品を「場」と捉えてみる。
そもそも「場」とは。土地や時間、それに関わる人が集まって成り立っているように思ったりする。お祭り、なんて「場」の代表だろうし、建築だって「場」の成立を求めているだろう。記憶に残っている出来事はその「場」との関わりが大事だし、ふとある「場」と出会って思いもしなかった、もしくは忘れていたことなんかふと思うことなんてあるだろうし。
作品をそうした「場」として捉えること。
作品自体が「場」を提供する、でもいいし、作品そのものが「場」として作用する、つまり作家自身の姿・制作への思い・風景を喚起する「何か」であってもいい。
単なる「鑑賞」から、鑑賞をしなくても(強要しなくても)価値のある「存在」として、何ものかである、そんな感じの。
生きている僕たち自身のように、意味を問うことを超えた「存在」することの不思議さ自体の作品。。