先ほど
日本代表vsUAEを見る。
何故だろう、ボールが固い感じに見える。日本選手たちの体が固いように見える。ボールが、選手たちの足にしっくりきていないような、常にボールに嫌われている、そんな日本代表だった。
今の日本代表は弱い。決して強くはない。ここ数ヶ月苦しい試合ばかりだったツケのようなものがこのキリンカップででたんじゃないだろうか?
なにかチーム全体に決定的な何かが欠けているような。
ピッチ上での選手一人ひとりの本質的な消極性?時にがむしゃらな姿で走り回るのは、その消極性を自ら否定しようと必死になってるような、効果的なものでなく感情的な印象。
最後は、力はあるのにますます短絡的になってるようだった。
何度となくいい形はあったという、しかしそれ以上の何かが足りないように思える。かみ合うかみ合わないといった試合を包み込む空気そのものというか、それを体で感じていることがいわゆる経験として語られる要素のひとつかもしれないが。
サッカーは好きだ。試合の間、常にピッチは流動的で、ほんの数秒で状況が変化する。その変化が劇的なほど、その場面に出くわした観客たちは、私たちが暮らすこの世界の有り様の不可思議さを目の当たりにする。スポーツの本質は常に流動的であること、一瞬の間にその現場が変化する事にあると思ってる。
サッカーではボールの動きそのものを僕はよく見る。その試合でボールがどのような意志を持つのか、どっちに転がるのか。どう動くのか、どう見えるのか。
ルーズボールの奪取如何はポジショニングの技術もあるが、運もあるんだろう。シュートが飛ぶコースも技術云々あるのは当然だが、不思議なように枠にいかない、相手DFや味方に当たるというのも運もあるだろう。そこにボールの流れを見る。ボールというものはコントロールのできないものだ。それをどうコントロールするという醍醐味もサッカーのおもしろさだし。