アサーションな対応を想像

アサーションな対応を想像

今の派遣会社でeラーニングというものが受講できるので

気軽にうけてみると、

 

アサーション

 

という新しい言葉に出会いました。

 

「自他ともに尊重するコミュニケーション」

だそうです。

 

「アサーション」とはコミュニケーションスキルの1つで、「人は誰でも自分の意思や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己表現のことです。

最近では企業や学校など様々な場面でアサーション・トレーニングが行われており、トレーニングを通じて、お互いを尊重しながら率直に自己表現できるようになることを目指します。 アサーションの観点から望ましい対人関係のあり方とは、相互的な関係であり、これは「相手に気兼ねし自分のことを後回しにする」タイプや「自分のことばかり考えて相手のことを顧みない」といったタイプの一方向的な対人関係とは異なります。

アサーションの考え方とトレーニング方法は1950年代のアメリカで行動療法と呼ばれる心理療法の中から生まれました。その後、対人関係に悩む人のためのカウンセリングに取り入れられ、60~70年代には「人権拡張」「差別撤廃」運動において、それまで言動を圧迫され続けていた人達に大きな勇気を与えました。アメリカでその理論を学んだ平木典子氏によって80年代に日本へ紹介され、日本の風土にあった方法で実践を行っています。

https://www.hrpro.co.jp/glossary_detail.php?id=68

 

人権や人種差別の歴史が関わっていたという点は興味深いですね。

 

アサーションでは、人の対応を主に3つのタイプに分けて考えているそうです。

(ググるとよくドラえもんのキャラクターで分類されてます。)

 

  • アサーティブ:自分の気持を尊重する。相手の言動を尊重する。
  • ノンアサーティブ:自分の気持を尊重しない。相手の言動を尊重する。
  • アグレッシブ:自分の気持を尊重する。相手の言動を尊重しない。

 

 

ビジネス例だとよくあるのがこういうパターンです。

 

上司:「この仕事、今日までにお願いできる?」

私(就業後に個人的な約束があるため断る前提)

アサーティブ:「今日は約束がありますので、申し訳ありませんが残業できません。明日朝などでも猶予があるようでしたら対応してみますがいかがですか?」

ノンアサーティブ:「わかりました。(約束があるけど断れないな)」

アグレッシブ:「いやです。」

 

まず、こうした極端な例はあまり役立ちません(笑)

なぜなら現実で考えると常にそこに複数の背景が絡んでいるからです。

 

こうした例では、現実的に重要なファクターの

上司がどのような人物であるとか、

私はそこで何年ぐらい働いており、

どのような関係で職場の人間関係を築いているかとかがありません。

またたんに「この仕事」という言葉だけで残業を申し出る人ってあまりないと思います。

 

ですが「アサーティブな対応とは?」という理解をうながすために

単純化されていることを前提に。

(アサーションの記事を読むときもアサーティブな対応を)

 

 

ここでアサーティブ寄りに現実的な対応を想像してみます。

 

上司:「ちょっとこの仕事、いま至急で入ってきたんだけど、今日中の対応ってできる?」

(普通これくらいは言いますよね?)

 

私:「すいません、今日ちょっと用事があって残業は厳しいんですけど、ちなみにどんな仕事ですか?」

(普通聞くよね?)

 

上司:「〇〇の対応が遅れてたのがようやくさっき来てさ、ずっと保留にしていた案件で

お客さんも待たせている状況だから、今日中に対応して返してあげたいんだよね。」

(みたいな?)

 

私:「そうなんですね。それだと明日朝対応ってわけにもいかなそうですね。ボリュームからして、何時間ぐらいの作業になるでしょう?」

 

上司:「ある程度のラインできているから、こことここの工数で3時間くらい?」

 

私:「今4時なんで、結構厳しいですね。。」

(ここで残業するかどうか、約束との兼ね合い心の中で改めて発生していいと思います。

もしくはこの仕事の成果をより具体的に聞くのもありだと思います。

ちなみに先に用事があると言っていますので、断りやすい状況にはしていると思います。)

 

パターン1:まったく残業できない

「すいません、この後の用事は前々から入れていて大切なものなので残業できないんです。けど、帰りまでの時間だけでもそちらに対応しますが、どうでしょうか?」

 

パターン2:少し残業して対応

「わかりました。6時までなら対応してみます。ですが今からだと3時間とれないので、おそらく途中になってしまいますが大丈夫ですか?それでも大丈夫なら対応します。」

 

パターン3:残業して対応

「わかりました。なんとか今日中に対応したほうがよさそうな案件なので対応します。ですがちょっと予想より残業が伸びそうであればまた相談させてください。」

 

 

また現在やっている仕事が至急の案件を対応することで影響が出る場合などは

その説明も付け足すといいかもしれないですね。

「至急の案件をするとなると、今やってる仕事の納期に影響でてしまいそうですが、その点了承いただけますか?」

 

 

まぁ実際の仕事内容によってこうした引き継ぎで対応できるできないもあるだろうし、

対応する前にやっている仕事の重要度などにもよりますし、

全部受けるか受けないか、という2択の場合もありますが、

いずれにしてもこうした状況は自分の責任にしなくてもよさそうな場合ですよね。

なのでこちらは堂々としましょう(笑)

 

 

お互いが歩み寄って一番いい妥協点を探ることがアサーティブなあり方であると言えます。

 

これがアサーションの真髄だと思います。

なので対話が一番大切だろうなと。

 

そのために日頃から職場の人間関係で

自分の意見持つことと

相手の意見をしっかり聞くことが必要ですね。

 

こちらがアサーティブな対応を心がけても

相手がアグレッシブだったりすると徒労感が半端ない感じがしますが、

それにめげずにアサーティブに対応し続けることが大切なんでしょうね。

 

そうして「私というキャラクター」を理解してもらうことが

よりスムーズな関係を築くためにも必要なことだと思います。

 

ドラえもんより

 

こうならないように(笑)