イベント、CREATIVE QUESTIONS
こちらの記事から、魅力的そうなイベントを見つけました。
CREATIVE QUESTIONS to design your CITY
~みんなのクエスチョンが描く、「まち」の未来~
これは広告代理店の博報堂と、
アルスエレクトロニカというオーストリア・リンツ市のアートセンター
による「Future Catalysts」という共同プロジェクトの一つのイベントとして
明日(3/22)開催されます。
2015年3月22日(日) 10:00〜21:00
場所:東京都港区虎ノ門エリア (2会場)
Good Morning Café & Grill (東京都港区西新橋2-16-6)
虎ノ門9森ビル (東京都港区愛宕1-2-2)
このアルスエレクトロニカは、1979年からオーストリア・リンツ市において
アート、テクノロジー、サイエンスなどを横断した視点を土台とした
メディアアートを中心とした活動です。
美術館としてのアルスエレクトロニカ・センターや
メディアアートの祭典として有名なアルスエレクトロニカ・フェスティバルのほか、
コンペティションやラボなどを通じて
地域に暮らす人々の間に新しいコミュニティデザインを展開しており、
アルスエレクトロニカが活躍する舞台となったリンツ市は
2014年にユネスコ「創造都市(the Creative Cities 〜City of Media Arts)」に選定されているそうです。
※創造都市ネットワークとは、ユネスコが採用したプロジェクトのひとつ。文学・映画・音楽・工芸・デザイン・メディアアート・食文化の創造産業7分野から、世界でも特色ある都市を認定するもの。(wiki)
イベントの当日には
アルスエレクトロニカのディレクターが登場する
「都市をつくる創造性」と題したオープニングセッションの他、
未来の「まち」のビジョンを
4つのオープンディスカッションによって描き出します。
それぞれのテーマは現代的で興味深いですね。
A- 新たなつながりが「まち」の価値をつくる
どうすれば個人が持つ創造性、ナレッジ、スキルをつなぎ合わせて新たな集積をつくり、「まち」の活力にしていくことができるのか?
ハードから、ソフトへ。まちの魅力と価値を高めるための、あたらしい共創の方法論とそのプロトタイプを提案するラボ。
B- 都市と地方の新しいつながり方
地方が抱える人口減少や少子高齢化などの課題と、都市・東京におけるアンバランスの是正を目指して、地域に暮らす人々の新たな「関係づくり」のアイデアを提案するラボ。どの地域でも実施可能なエンターテイメントや祭りのプロトタイプを開発する。
C- 新たな公共空間をデザインする
「私」と「都市」の関係性を探り、公共空間の新たな活用方法や場づくりを実践するラボ。「お客さま」から、その場で生活する「市民」へ。まちの公共空間において、どこでも実装可能なモバイルユニットを開発する。
D- 子どもたちとの創造的な対話でつくる、未来のくらし、わたしたち
次世代を担う子どもたちと共に、都市の一要素としての「クルマ」を通して未来のくらしやわたしたちを探索するラボ。デジタル創作ツールを活用し、子どもたちの創造性を引き出す共創ワークショップと、それをもとにしたオープン ディスカッション。トヨタ自動車 未来プロジェクト室を中心に編成されたプロジェクトチーム「くるま育研究所」と共同ワークショップを展開する。
個人的には、こうした議題は現代を表す一つの顔として大変興味深いので、
今後もこの「Future Catalysts」をチェックしておきたいと思います。
ですがもし、アートとテクノロジー、そしてサイエンスだけで
この先の未来を描こうとするのであれば、
この現代社会が孕んだ構造の問題に踏み込むことのない、
せいぜい5年10年という非常に短いスパンの射程でしか
捉えれらないビジョンとなる気がします。
オープンディスカッションのプログラムでは
そうした要素からさらに逸脱し、常識からひっくり返すような
幅広い議論が生まれれば面白そうですね。
(しかし僕は明日別の用事が入っているので聞きに行けないのが残念…)
画像出典:http://future-catalysts.com/project/2015/02/27/FCPLATZVol1/