【告知】わたしたちのあいだにあるもの
皆さんは「刑務所」という言葉に触れた時、どのような気持ちや思いを抱きますか?
普通の生活をしていると、このような言葉が自身の生活の延長線上に触れる機会はあまりないですよね。僕もそうです。
なので、昨年「刑務所アート展」というイベントを知った時、そこにある「刑務所」という言葉に、僕は自動的に「自分とは関係のない場所」とか、「関わることが怖い」、そんな忌避感のような気持ちが反射的に出てきました。
そして、その自動的な反応を通じて、レッテルを貼って関係を「分断」していた、という気づきを得たことがありました。同時にその分断しようと反応している自分を、どうしてだろう、と思う自分も、いました。
今回、再び「刑務所アート展」が開催されます。
この展示の特徴は、刑務所にたずさわる人たちが作ったアート作品を通じて、刑務所の内と外を隔てる「壁」をこえて開かれた対話の「はじまり」を作り出すことにあります。そう、あくまで「はじまり」です。
僕にとってこのイベントは、単なる人道的な社会支援という性格よりも、僕たちの社会に間違いなく存在する「壁」にしっかりと真摯に向き合って、対話の姿勢を育もうという姿勢に共感しています。
そして今回ご縁をいただき、初日(5/24)の初っ端に行われるトークイベントに、ファシリテーターとして参加することになりました。一緒にファシリテーターを務めていただくのは、かつてGreenzの「いかしあう働き方研究室」で出会った黒木萌さん。
イベントは、まずは展示会場で作品を各々が自由に鑑賞する時間を設け、その後休憩を挟んでから、鑑賞を通じて感じたことや思ったことを自由に持ち寄って話しをする、二部構成になります。
なにか正解めいた答えを出すことや、議論をたたかわすことが目的じゃなくて、一人ひとりが持った気持ちや感想を大切にして、言葉にならないモヤモヤした思いも一緒に分かち合える、そんな時間になればと思っています。
展示場所は東京の墨田区京島の下町風情のある商店街の中にある「京島劇場」というところで行われます。対話の場所はその商店街の入口あたりに位置するシェアスペース。そんな趣きのある場所で、こうした対話の機会があるってことがささやかな未来なのかも。
タイミングがあえば一緒にこの時間を過ごしましょう。
https://peatix.com/event/4412701/view
