全光榮(チョン・クァンヨン)展

3・14 森アーツセンターギャラリーにて全光榮(チョン・クァンヨン)展を見る。
集合=Aggregationというシリーズは圧巻。むせ返るような「祈り」と思えるような力が集積されていた。それは確かに、むせ返るほどに、過剰極まりない作品群。
三角形のポリスチレンフォームを韓紙で包み、さらに韓紙の紐でくくられている物体が、隙間なく画面を埋め込んでゆく。その途方もない作業の果てに、この物体としての圧倒性が生み出される。素材と作業という2つの要素だけが、展開される作品の主体だ。そのシンプルさ。
モノそのものが語りだす静かな、膨大な時間の集積が、創作の行為そのものによって凝縮されていた。
(これより先に見た「チャロー・インディア」より、こっちのほうが面白かった…。見やすかったと言えるのか)