歴史修正主義への海外の記事を読んで

内田樹さんのブログ「内田樹の研究室」には、

最近、日本の政治がとっている歴史修正主義によって、

ますます国際的に孤立してゆく姿を書いた記事が翻訳・紹介されています。

 

本日更新された記事、

Japan Times の記事から「日本の厄介な歴史修正主義者たち」の冒頭には

このような文章があります。

日本では「政治的主人たち」(political masters)に

外交官もジャーナリストも学者も無批判に屈従しているのが、

外から見るとどれほど異様な風景なのか、

気づいていないのは日本人だけである。

 

 

記事には元ソースが貼っていませんでしたが、

おそらくこちらだろうと思われます。

Japan’s prickly revisionists

 

 

こうした海外の記事ひとつをとって、

それだけで物事を断定してしまうことの危険性をわきまえつつも、

昨年の夏に安倍内閣が行った憲法解釈以降の

ある種の異様さの正体を知る手がかりとして、

こうした国外からの視点の記事は、

読めるものは読んでいく価値と必要性があると感じています。

 

 

こちらの記事に掲載されている統計(2010)では、

日本人は、世界でもっとも未来を悲観しており、

自国の政治家をどの国よりも無能だと思っているようです。

非常に露骨な結果ですが、妥当でもあるでしょう。

それほどに国に対しての幻滅感がハンパない。

おそらく2015年時点でもその傾向はおおよそ変わらないのではないでしょうか。

 

2009年の政権交代が行われてからの3年で分かったことは、

政権政党が交代しても変わらない

アメリカ依存という国の構造がはっきりとあることでした。

それは同時にこの国への幻滅感を増やすこととなり、

政治に対する興味をますます失う結果となりました。

 

今の状況をみると、この国はこの構造ともに国全体が自滅する間際まで

無意識のうちに進もうとしているようにすら思います。

まるでそれが、この構造を打破する唯一の手段だと思い込んでいるように・・・。