自分の喜びを知る喜びを

自分の喜びを知る喜びを

「自分とつながった働き方をしていますか?」

 

このような問いかけから始まるグリーンズの学校、

いかしあう働き方研究室 (自分とつながる編)6/23〜7/9

に参加しました。

 

この講座のページには、上記の言葉に続いて

以下のような問いかけが投げかけられています。

働くなかで、
「本当に自分がやりたいことと離れてしまってるな」
「人とのつながりを損ねてしまっているな」
「利益を重視するあまり、環境に負荷をかけてしまっているな」
という違和感を感じることはありませんか?

このような問いかけに対して、

「違和感を感じることなく、働けている」

と答える人はどのくらいいるのでしょうか?

 

僕は、長年「働く」ことについて

現実では、なにも身につかなかった自分を受け入れ、

そんな自分を評価して求めてくれる人・場所に

「少しでも報いることができれば」

との思いで働いてきました。

 

さらに30代の頃は、

アーティストになることを夢見ながら、

現実の目の前の仕事を心のなかで軽視し、

「今にもっと大きな仕事をする」自分を夢想しつづける、

そんな「永遠の少年(ユング心理学の元型/アーキタイプの一つ)」

にぴったり当てはまるような

成長できない精神年齢のまま長く働いていたこともありました。

 

つまり、

「働く」ことと「自分」が

まったくつながっていないままでいたのです。

むしろそれを諦めることが大人なのだと、

慰めることで慎ましく生きていました。

 

でも

この「自分とつながった働き方をしていますか?」という言葉に

ドキッとする自分がいることを否定することはできませんでした。

 

昨年から少しづつ自分の心に向き合って、

強い自己否定から立ち上がり始めた僕は、

もう一度、

この言葉と、しっかりと向き合いたい、と思い

この講座に参加することにしました。

 

正直参加するまではとても怖かったんです。

 

僕は昔、グリーンズような人たちが集うイベントに一人で参加し、

そこで誰とも話を交わすこともできずに立ち去り

とても大きな虚しさを味わったことがありました。

今思えば、ただ単に人が集まるような場でのコミュニケーションが下手なだけで、

誰とも話せない寂しさを、自分が受け入れることができなかっただけなのです。

(当時のことは、こちらに描いてあります)

天邪鬼とはすることもしないこともできる力

 

ですが、そうした寂しさを数ヶ月前にカウンセリング内で話したことで

少しづつ当時の自分を受け入れることができるようになっていました。

 

そうした小さな成長を感じれたことを

自分に証明したい、そんな思いもあったと思います。

 

そうして参加した

「いかしあう働き方研究室 (自分とつながる編)」!

 

結果として、

とっても心に残るような体験を講座中に何度も経験することができた

かけがえのない3週間でした。

 

その最も大きな収穫は、

僕にとって「絵を描く」ことが、

自分の深いところにある

欠かすことのない大切なニーズなんだ

ということを、

自分自身でしっかりと受け入れることができたことです。

 

つまり

自分がどうありたいか

どういうことをしている自分が一番自分に相応しいのか

という自己理解を得ることができたのです。

 

「ここから再びアーティストになることを目指す?」

 

いえ、「絵を描く」という僕のニーズは、

アーティスト(画家)とかイラストレーターという「職業・職名」に縛られるものではありません。

むしろそのような考え方は

自分の本心のニーズからの広がりを

閉ざすことになってしまいがちだと感じます。

 

ここから先の「働く」という言葉には、

近代から昭和以降も続いてきたこの価値観から脱皮し、

多様で複雑な生き方とともにあると捉えています。

 

どのような生活や仕事をしていても、

僕の喜びは「絵を描くこと」に

立ち戻ることができるのです。

 

これは自分の在り方を受け入れる

とても心強い支えとなります。

 

改めて講座を企画運営していただいたグリーンズ、トークゲストの方々、

そして期間中、

共に真摯に、この「いかしあう働き方」「自分とつながる」という言葉に対して

向き合って素晴らしい場を作ってくれた参加者の皆さん一人ひとりに

心から感謝します。

 

ホントありがとう!!


(おまけ)

いかしあう働き方研究室 (自分とつながる編)で

コーディネーターを務めたこーじさん、

そして各回の多彩なゲストを、スケッチと共にご紹介します。

山中康司(やまなか・こうじ)さん

山中康司(やまなか・こうじ)さん
生き方編集者。

この講座のコーディネーター/ファシリテーターを務めてくれたみんなの兄貴分。ほんとに自然体で、とても温かい穏やかな場をいつも提供してくれました!

鈴木菜央(すずき・なお)さん

鈴木菜央(すずき・なお)さん
NPO法人グリーンズ代表理事・greenz.jp編集長

第2回のトークゲスト。

NVC(非暴力コミュニケーション)やご自身の体験から、自分のニーズ・自分の自然としての肉体につながることを教えていただきました。

三好大助(みよし・だいすけ)さん

三好大助(みよし・だいすけ)さん
意識の探検家 / アーティスト

第3回のトークゲスト。

メンタルモデルを用いて、自分の痛みから、思い込みを解きほぐし、ホールケーキ状の完全体な自分へとつながるアプローチが興味深かったです。

矢島里佳(やじま・りか)さん

矢島里佳(やじま・りか)さん
株式会社和える 代表取締役

第4回のトークゲスト。

常にインナーチャイルドと繋がり合って生きているような、ほんとに素晴らしい人。出会ったことに素直に感動しました。

兼松佳宏(かねまつ・よしひろ)さん

兼松佳宏(かねまつ・よしひろ)さん
元greenz.jp編集長。 2016年にフリーランスの勉強家として独立し、京都精華大学特任講師に着任。

第5回のトークゲスト。

とっても盛り上がった「Beの肩書き」というワークショップ。ここで自分のユーダイモニア(可能性を最大限発揮できている幸せ)を再発見できました。